YANO'S BLOG
省エネの要になるパッシブデザインとは?
2019.07.09 弊社の建築に対する考え方 省エネについて 再生可能エネルギー(自然エネルギー)の活用
前回までは、どれだけ建物の高気密高断熱化を図ることが重要か?という話をしてきました。
 
ただし、建物の省エネ化を図るには、それだけでは不十分です。
 
なぜなら、太陽光、太陽熱、風、地中熱、雨など自然のエネルギーを賢く活用することが合わせて重要になるからです。専門的にこの自然エネルギーのことを「再生可能エネルギー」と言います。このエネルギーは、太陽や地球の自然環境がある限り、無限にあるもので、そのことを「再生可能」といっています。この言葉に慣れてみましょう。
 
高気密高断熱にした上でですが、真冬に、太陽の光が家の中にしっかりと入ってくると暖房がほとんどいらなくなります。
 
逆に真夏に、南の太陽光がほとんど入らないような「庇」のデザイン計画をしていると、家の中は涼しく保つことが可能になってきます。
 
パッシブデザインの庇

【夏の太陽光を遮るには、南向きの窓に大きく庇を出すことが秘訣。冬は太陽高度が下がり、家の中深くまで光が差し込み家を暖かくする】

 
 
これらの再生可能エネルギーを取り入れた省エネデザインのことを「パッシブデザイン」と言います。
 
逆に、エアコンや太陽光発電、HEMSなど機械を活用した省エネデザインものをアクティブデザインと言います。
 
アクティブとパッシブの2種類の省エネがありますが、一言でいうとアクティブは機械に頼ったもので、パッシブは再生可能エネルギーを活用したものになります。
 
補助金などがもらえると言うことで、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を取得する物件もありますが、どちらかと言うと太陽光発電などのアクティブデザインに頼ったものが多いですね。
 
しかし、アクティブに頼るよりも、本来ならパッシブを最重要事項として取り入れることが重要です。
 
なぜなら、繰り返しますが、再生可能エネルギーは基本的に無限にあるエネルギーで、それを活用することが無駄なエネルギーを使わないための根幹だからです。
 
いくら、太陽光発電で電気を作っても、真夏に日差しがガンガン入る高気密高断熱の家であれば、温室のようになってしまうので、無駄にエネルギーを使うばかりなのです。
 
省エネにするには、パッシブデザインにすることがとても重要なのが分かっていただけたでしょうか?
 
 
 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。