広島市南区の段原から続く大通り沿いに位置するこの住まいは、1階には貸し店舗、2階には賃貸住宅、3階にはオーナー住宅という構成です。
計画当初「本当に借り手のつく賃貸住宅はどうできるか?」「1階は当初、子供クリニックが入るが、将来万が一、移転などの可能性があったときに柔軟に他店舗への変更が可能だろうか?また、他の建物と一線を画すクオリティを出す事が出来るだろうか?」「2階3階の生活観を全面に出さず、機能的でシンプルなデザインは出来ないだろうか?」など、たくさんの課題に取り組んだプロジェクトでした。
1階の貸し店舗部分であるクリニックに関しては、「子供クリニックに連れてくるのは若いお母さん。ですから、婦人が来たくなるようなデザインにしましょう。もちろんこの方がオリジナリティも出ますし、将来どのようにでも用途変更できますよ」と提案しました。
そして2階に関しては、「世の中に賃貸は溢れていますが、良質の賃貸は実はかなり不足しています。ですから、収納スペースやエコロジーを配慮した素材、そして何と言ってもクオリティの高い空間への満足感で他を圧倒しましょう」という提案をしました。
バルコニー部分に関しては、可動式の木ルーバーを採用し、光・風は通すが、視線は通さないよう配慮しました。またこのルーバーがこの建物のデザインを印象づけています。
「冬でも暖かくて快適だよ。2階の賃貸もおかげさまで企業の借り上げ社宅などで借り手がついて順調だよ。やはり、いい空間をつくると借りても質がいいねぇ」とはクライアントのIさん。現在、1階・2階の賃料により悠々自適な生活をエンジョイされています。 |