廿日市認定こども園新築工事 2018.03 広島県廿日市 

廿日市市から120人規模の認定こども園の事業者として選定されたのち、もともと計画していた敷地取得ができず、関係者みんなで代替え地を探した結果、奇跡的に期限の日に桂公園の西側の段差のある敷地を入手。
下段と上段の段差が3mある敷地の高低差を活用したプランニングを行った。

結果、地下1階地上3階で、かつ10m以下で高さを押させることで、極端に身近い工期に間に合うよう設計を進めた。

地下1階は鉄筋コンクリート造、エレベーター部分は鉄骨造、そして地上3階建ての部分は、木造耐火構造とした。2018年3月の段階では、木造耐火3階建てのこども園は全国でも数が少ない状態。

弊社では、木造耐火の3事例目として携わった。
また、弊社の強みである「高断熱高気密工法」を採用。約920㎡ある広さで気密を0.2cm2/m2をクリアーさせた。

日本の次世代省エネ基準の約二倍の断熱性能を持たせることで、「夏涼しく冬暖かい屋内空間」を実現。

屋内にもできる限り天然の木材を使用。木の香りが溢れる屋内空間が実現できた。

トイレなどのタイルには、廿日市のシンボルである、宮島の厳島神社の赤、海の青、山の緑などを象徴的に散りばめた。

遊戯室も短辺7mの在来工法で大空間を実現。
この建物では一切構造的に特殊工法を取り入れず、ローコストになるよう計画した。

施設計画中と竣工後に、地域への説明会も開催。

「周辺地域に配慮した設計で安心した」と最後の見学会の時に言っていただけたことがお施主様にとって、最大の安心材料となりました。

下段の前面道路から建物を見上げる。

階段上のガラスと左手の黄色い塔状の部分がEV部分。EVを降りると周辺の風景が見下ろせるようになっている。

 

【建物データ】

構造:地下1階(RC造)地上:木造3階建て+鉄骨造 耐火構造
延べ床面積:920㎡
建物用途:こども園
場所:広島県廿日市市(はつかいちし)

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