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平屋の家を建てる5つのメリット/3つのデメリット
2022.10.11

最近、平屋ならではの良さが改めて見直され、世代を問わず「平屋の家を建てたい!」という方のニーズが高まっています。

だからと言って、安易に平屋の家を建ててしまうと、「こんなはずではなかった…」と後悔することにもなりかねません。

この記事では、平屋の家を建てる5つのメリットと3つのデメリットについてそれぞれご紹介します。

平屋のメリットとデメリットをしっかり抑えたうえで、平屋の家を建てるべきかどうか、よく検討してみて下さい。

 

平屋の家を建てる5つのメリット

まずはじめに、平屋の家を建てるメリットは下記の5つです。

平屋を建てる5つのメリット

【1】

バリアフリー

【2】

天井の高さを自由に設計できる

【3】

すべての方位の部屋を明るくできる

【4】

地面に出られる安心感

【5】

豊かさの象徴

それぞれ詳しくご紹介します。

 

メリット1:バリアフリー

平屋の家は、バリアフリーにして高低差なく平面移動ができることが魅力の一つです。

二階建ての場合、高齢になるにつれて階段の上り下りが辛くなり、二階の部屋を全く使わなくなってしまった…なんてことをよく耳にします。

使わない部屋があると、空気が循環しないので、家自体も湿気がこもり傷みやすくなってしまいます。

平屋であれば平面移動のみで、行きにくい部屋がないため、家自体も傷みにくいというのも大きなメリットと言えるでしょう。

 

メリット2:天井の高さを自由に設定できる

天井の高さを自由に設定できることは、平屋の家ならではのメリットです。

二階建てにすると、一階の天井の高さは2.3〜2.7mが一般的な高さになります。

しかし平屋であれば、屋根形状に合わせた勾配天井にするなど、4.5mくらい(木造の構造上のバランスとして)までは自由に天井の高さをとることができます。

天井を高く設定することで、開放感が得られ、部屋も広く感じることができます。

【屋根に合わせて勾配天井とすることで高天井とした例】

 

メリット3:すべての方位の部屋を明るくできる

屋根に天窓をつけられるので、どの方位の部屋も明るくできることが、平屋の特徴です。

天窓からの光を取り入れることで、光が差し込まない北の部屋や、午後から暗くなる東の部屋も明るくカバーしてくれます。

天窓は壁についている窓の3倍ほどの光を取り入れられるといわれていて、小さくても効果は絶大です。

夏の直射日光などが気になる場合は、暗幕のブラインドがついてる天窓を選んでおくことが必須になります。

天窓越しに、日中は雲の流れを、夜は月や星を眺めたりできるのも、楽しみの一つになるのではないでしょうか。

【天窓・高窓を計画することで南から奥まったお部屋も明るくした例】

 

メリット4:地面に出られる安心感

どの部屋にいても直接外に出られるというのは精神的な安心感につながり、平屋だからこそのメリットです。

万が一、火災などの災害が起きた時、二階だと階段を通らないと外へ避難するのは難しく、避難経路が限られてしまいます。

しかし平屋であれば、どの部屋にいても外に出るのは、それほど難しくはありません。

また二階建ての場合、二階で寝ている時に一階に空き巣に入られた、などの例もあります。

平屋はそもそも一階で生活しているので、誰かしら人がいるかもしれないという警戒心から空き巣がターゲットとして選びにくい、という防犯的なメリットもあります。

 

メリット5:豊かさの象徴

ワンフロアで全てが完結できる贅沢な間取りの平屋は、豊かさの象徴でもあります。

家は本来平屋で建てるのが普通でしたが、住宅の場合は敷地が狭いので、やむなく二階建てが誕生したという経緯があります。

平屋の敷地の広さは、ゆとりある暮らしの象徴でもあり、シンボルにもなります。

 

平屋の家を建てる3つのデメリット

次に、平屋の家を建てるデメリットは下記の3つです。

平屋を建てる3つのデメリット

【1】

工事費が高くなる

【2】

平屋を建てられる敷地の不足

【3】

夏は暑く/冬は底冷えする場合がある

それぞれ詳しくご紹介します。

 

デメリット1:工事費が高くなる

平屋の家を建てる場合、二階建ての家を建てる時と比べて、工事費が1割くらい高くかかります。(二階建てと同じ延べ面積の平屋を建てる場合)

その理由は、二階建てと比べると、屋根と基礎の面積が2倍になるからです。

二階建てにすると壁の面積は2倍になりますが、基礎の値段は壁の値段より高いので、基礎の面積を大きくする必要がある平屋の方が、工事費が高くかかってしまいます。

 

デメリット2:平家を建てられる敷地の不足

平屋を建てられる敷地があまりないという現状があります。

一般的な平屋を建てるのであれば、敷地は最低でも60坪は欲しいところです。

しかし、大都市圏で平屋を建てようと思ったら、まず条件にあった敷地を探すのも難しいですし、かなり高額にもなってしまいます。

また、土地の広さに対して建物の規模を好き勝手に決めることはできず、法律などでさまざまな規制が設けられています。

そのため、例えば、用途地域の影響で建ぺい率が40%の場合は、規制上60坪の敷地であっても24坪の平屋しか建てることができません。

このことからも分かるように、平屋を建てられる敷地はかなり限定されてしまい、十分な敷地を確保することが難しいという問題が生じています。

【駐車場を考慮すると広い敷地が必要となります】

 

デメリット3:夏は暑く/冬は底冷えする場合がある

平屋の家は、高気密高断熱化しないと、夏は暑く、冬は底冷えする家になってしまう可能性があります。

平屋は屋根の面積が大きい分、屋根の断熱をしっかり入れておかないと、従来の断熱程度では、夏は猛烈に暑くなってしまいます。

一方、冬の場合は、平屋は全ての床が基礎に面しているので、床下空間に外気を入れる通気工法を選ぶ場合は、床の断熱材をしっかり入れないと底冷えします。

(外気温が0度の時は床下もほぼ0度。氷の上にいるようなものです)

床下の断熱は他にも、外気を床下に通さない基礎断熱工法があります。

基礎断熱工法で施工すれば、外気が入らないので底冷えを防ぐことができます。

しかし、まだ基礎断熱工法の施工実績の少ない工務店が多いので、実績豊富な工務店に依頼することをおすすめします。

また、基礎断熱工法は、断熱材をシロアリに食べられてしまう可能性があるので、そのあたりに詳しい設計事務所または工務店に依頼するのが適切です。

家の断熱レベルは「HEAT20」の「G2グレード」程度で施工することが望ましいですが、知識がないところも多いので、そのあたりも含めてしっかり選ぶ必要があるでしょう。

補足

★「HEAT20」とは

団体名で、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。
国が作った断熱基準よりも、さらに厳しいG1.G2.G3という3つのグレードの基準を提唱しています。

★「G2グレード」

「HEAT20」が作った断熱基準の一つ。
真冬の室温が13度を下回らない断熱性能のことを意味します。

 

サマリー:平屋の家を建てる5つのメリット/3つのデメリット

この記事では、平屋の家を建てる5つのメリットと3つのデメリットについてそれぞれご紹介しました。

平屋を建てる5つのメリット

【1】

バリアフリー

【2】

天井の高さを自由に設計できる

【3】

すべての方位の部屋を明るくできる

【4】

地面に出られる安心感

【5】

豊かさの象徴

平屋を建てる3つのデメリット

【1】

工事費が高くなる

【2】

平屋を建てられる敷地の不足

【3】

夏は暑く/冬は底冷えする場合がある

この記事が、平屋の家を建てたいと思っている方の、何かしらのヒントになれば幸いです。