YANO'S BLOG
風水の間取り鑑定、こんな人は絶対に鑑定してもらってはいけない
2019.09.13 家相 風水
「これからマンションを買おうと思うのですが、急に風水が気になって、鑑定をお願いできないでしょうか?」という連絡をたまにいただきます。
 
本来は、設計で受ける物件でしか、風水は取り扱わなかったのですが、風水の話をさせていただくこともあり、どこから見つけてくるのか会社に問い合わせがくるのが増えました。そこで、風水鑑定を時間の限りがありますが、タイミングが合えば受けることがあります。
 

風水を鑑定するのに何が必要か?

 
必要な資料は、間取りとその間取りに方位が入ったもの、そして、マンションの住所(できれば、全体の配置図もあればいいが、最近ではGoogleマップでも代用可能)、何階建ての何階か?そして、住むご家族の生年月日などです。
 

【風水を鑑定するには図面に正確に真北方位を入れることが必須】

 
資料を送っていただいたりして、それから鑑定するのにどれくらいの費用がかかるかを見積もりしますが、その資料を送っていただく間に「やっぱり、鑑定していただいて悪い結果が出るのが怖いからやっぱりやめます」「十中八九購入することを決めているので、鑑定していただいた結果、どうにか調整が効くのでしたらみて欲しい」という話が出てくるときもあります。
 

風水鑑定をしてもらう時の心構えとは?

 
私は、この時に、
「風水を鑑定して、ここは凶相だから絶対にやめたほうがいいという鑑定が出る場合もあります。その時、この物件を辞める覚悟がないのでしたら、鑑定はしません」
と伝えます。
 
もちろん、改善できるレベルの風水のありますが、例えば、その建物が建っている地理的条件が凶相の場合は、手の入れようがありません。
 
その場所に固執される方の場合は、これらの話をして丁寧にお断りをさせていただいています。
 
鑑定士の中には、鑑定を仕事をしているため、どんな間取りでも鑑定してしまう人がいますが、私は鑑定された方が、本気で風水を整えるために改修工事をするくらいの心構えがない限り、絶対にしてはいけないと考えています。
 
埋炭

【2004年 風水を本格的に取り入れて設計した「日本人のための家」】

 
人は「あなた、この家の鬼門方位が欠けていて凶相だよ」と言われて気にならない人はほぼいません。
「ああ、この家は鬼門方位が欠けていて凶相なのか・・」という意識ばかりが肥大して、その意識で精神がやられてしまう恐れがあるからです。
 
風水などに興味があっても、生半可に鑑定してもらうのは非常に危険です。
鑑定してもらうからには、その家を売るか、大改修してもいいというくらいの気構えが必要なのですが、多くの鑑定士は、そういう注意事項を伝えません。
 
でも、一度風水のことが気になったら、どうしても気になってしまうのが人間の性です。
しかし、繰り返しますが、魔がさして風水鑑定しては絶対にいけません。
 

風水を見てもらわないと決めた方は・・・

 
これから家を購入される方は、事前に風水を見ないのでしたら、購入後絶対に見ないことをお勧めします。そして、もし居住後、数年経ち、どうしても風水のことが気になる様な体調不良や不幸なことが起こった場合は、引越しすることも選択肢の一つに入れることを条件にすぐに鑑定してもらいましょう。
 
とにかく、結論としては「興味本位で風水鑑定しない」ということです。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。