YANO'S BLOG
Q&A)我が子にアスペルガー傾向があるのですが、どのように勉強させればいいでしょうか?
2018.10.02 子供の住環境 Q&A 家づくり110番 メルマガバックナンバー 子育て 発達障害
ここ数年、TVで取り上げられている
ADHDやアスペルガーのことはご存知ですか?
 
自分には関係ない、と思っている人も多いの
ですが、例えば人間関係で悩んでいる人の
多くに、ADHDやアスペルガーの傾向がある
ことが分かって来ています。
 
そんな中、我が子にアスペルガーの傾向が
ある方から相談をいただきました。
 
今回は、それについてお答えしましょう。
 
◇今回のQA 
我が子にアスペルガー傾向があるのですが
どのように勉強させればいいでしょうか?
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(ご質問)
最近、いろいろな雑誌やTVを見ると、
ダイニングやリビングで勉強させればいいと聞き、
わが子にも実践をさせているのですが、
どうしても勉強が手につきません。
 
すこし勉強を始めたかと思うと、
すぐに飽きてしまい、近くにある漫画や
アイパッドに手を伸ばしてしまい、
なかなか勉強を終えることが出来ません。
 
いろいろと調べると、わが子には
「広汎性発達障害」で、特にアスペルガー的な
傾向があることが分かりました。
 
どうすれば、集中して勉強をさせることが
出来るのでしょうか?
 
 
(八納の回答)
お子さんにアスペルガー的な
傾向があるとのこと。
 
アスペルガー的な傾向のある人や
お子さんがいる場合は、まず、
広汎性発達障害を専門に
されているカウンセラーや
医師にみてもらって、
具体的にどのようにしていけばいいかを
相談されることをお薦めします。
 
私は、家の「空間」を使う視点で
お答えしましょう。
 
アスペルガー的な傾向がある場合は、
空間の使い方は一般的な使い方と違って
くる部分があります。
 
例えば、ダイニングテーブルの使い方です。
 
私が、
「ダイニングテーブルで勉強するメリット」
というものを拙著やブログなどでも
書いていますが、一般的には、
ダイニングテーブルで勉強させることは、
集団行動をベースとした
社会に馴染ませるためにはとても有効です。
 
しかし、
アスペルガー的傾向のあるお子様の場合は、
デメリットの方が大きくなる可能性があります。
 
まずこれはどんな子供にも
当てはまる傾向なので、
特にアスペルガー的傾向のあるお子さん
だけの事ではないですが、
 
ダイニングテーブルに勉強道具以外に、
おやつやまんが、アイパッド、おもちゃなどが
載っていたら、勉強に集中できるでしょうか?
 
視界に入る中に、
勉強以外のものがあれば、
大人であっても気が散りますが、
子供にとってはさらに集中するのが
難しくなります。
 
もし、ダイニングで勉強させる場合は、
基本、他のものが目に入らない状態で
勉強が出来る環境を作ってあげましょう。
 
アスペルガー的な傾向がある子の場合は、
ダイニングテーブルでの勉強は
片付けていても難しくなります。
 
なぜなら、
ダイニングテーブル=食事をする場所
という認識を持っているので、
食事をするところで勉強をすることが
出来ないという気持ちになるからです。
 
そういう場合は、食事をするところ、
寝るところ、遊ぶところ、勉強するところ
といった形でゾーンを別けて、
ライフスタイルを形成させてあげます。
 
例えばリビングの一角のコーナーに
テーブルを置いてあげて
「ここが勉強するところよ」
と伝えてあげます。
 
そして、その場所で、
他の事に気が散らないようにしてあげれば
集中して勉強しやすくなります。
 
これも一つの解決方法ですが、
「場所を決めてあげる」
「気が散らない工夫をしてあげる」
のこの2点を意識してあげましょう。
 
 
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。