YANO'S BLOG
一人部屋がわが子に及ぼしている弊害が知れる5つの視点
2019.08.26 子供の住環境 子育て
拙著「わが子を天才に育てる家」は2009年に出版して、それから10年が経ちます。増刷も何度かされ、Kindleでは毎日1冊以上は売れ続けている本になりました。
 
現在は、年に数回この本のテーマでの講演依頼もあり、高校の記念講演、PTAの大会での基調講演など、何度となく話をして来ました。
 
しかし子供部屋、特に一人部屋の使い方によって、子供の才能を押し殺してしまう事実を知らない人が世の中にまだまだ多すぎる。
 
本を出すことで、少しでも話が一人歩きして広がればと考えていますが、なかなか難しいものです。
 
さて、この本で一番伝えていることは何だったのか?
前回、「ヨーロッパに子供部屋がなかった」という話をしましたが、日本における子供部屋について今回は5つの視点でお伝えします。
 
 

視点1.子供部屋は1950年以前には日本にはほとんど無かった

ヨーロッパに子供部屋がなかったという話をしましたが、実は「日本にも子供部屋がなかった」こと、そして「日本に子供部屋が普及してまだ50〜60年しか経っていない」という事実を多くの日本人が知りません。
 
戦前生まれの人であれば、何となく実感があるでしょう。30歳代よりも若い人には、実感がないのも当然だと思います。
 
そして、この子供部屋の使い方に関して、体型立てたものがほとんどなく、「何となく勉強机とベットを置く部屋」という感じで使っていますが、ここにたくさんの問題が眠っているのです。
 
 

視点2.その当初、アメリカの最新鋭の間取りが日本に入って来た

子供部屋はどこからやって来たのか?
1950年代に、アメリカでも当時の最新鋭の間取り一つとして子供部屋が入って来たのです。
 
LDKを中心とし、子供の人数分の部屋と夫婦の寝室という構成のものが基本でした。日本では3LDK、4LDKという風に「3つの個室とLDK」というような表現をしますが、アメリカでは、3ベットルーム&2バスというふうにLDK以外に3つのベットルームと2つのバス(またはトイレ)があるというような言い方をします。
 
ちなみにアメリカのベースには「生まれながらにして一人の人間として尊重する」というピューリタンの考え方が広がっており、子供部屋も「生まれながらにして一人の人間として尊重する場」として作られました。
 
アメリカ映画やドラマで生まれたての子が親の寝室とは別に自分の部屋の柵付きのベットで寝ているシーンを見たことがある人も多いでしょう。それは、ピューリタンの思想がベースにあるからです。

アメリカの子供部屋の例

 

視点3.日本の子供部屋はアメリカのそれと全く違う

アメリカから入って来た子供部屋ですが、実は日本の子供部屋とアメリカのそれとでは使い方が全く違うという事実をご存知ですか?
 
一言でいうと、アメリカは純粋に寝室として使っているのに対して、日本では机をおいて勉強する部屋(寝る以外にも過ごす場所)として使っているのです。
 
そして、日本は子供部屋を勉強部屋として国民が使い始めた世界初の国です。先ほどの不動産の呼び名「3ベットルーム&2バス」という表現の中からもわかるように3つの寝室があると言っています。寝室であって居室(日中過ごす部屋という意味)ではないのです。
 
アメリカでは、基本寝るとき以外に入らないのが「子供部屋」です。アメリカの子供部屋は先ほどにも言いましたが「個人を尊重する場」でもあり、整理整頓能力、インテリア構築能力など空間のコントロール能力を高めるための「子供の自立を促す部屋」なのです。それが日本の場合は、勉強部屋とかしているのです。
 
 

視点4.日本の子供部屋が子供に及ぼしている影響

では、本家本元のアメリカの子供部屋と違う使い方をした日本では、子供部屋が子供にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?
 
「子供部屋を掃除してあげるのはいいのでしょうか?」という質問を受けたことがあります。私はその答えとして「自立を促す部屋」としての役割の話と子供の年齢とともにそこを夫婦でじっくりと話し合っておく必要性を伝えします。
 
「自立を促す部屋」という子供部屋として一番重要な機能のことを知らないまま、子供に部屋を与えてしまうことは、本末転倒です。ぜひここは押さえておきましょう。
 
それともう一つ重要な問題があります。それは子供部屋が勉強部屋と化してしまったがために「一人きりで静かな場所だと集中できるが、人がいると集中できなかったりパニックになったりする習慣が身についてしまった」という事実です。
 
高学歴の新卒が社会に出て数年で鬱になって退職する、というケースは今では珍しくなくなりました。
 
その背景には、少なからず「一人きりで自分のペースでないと集中できない。ストレスがたまる」という習慣からくる弊害もあると考えています。他にも子供に及ぼしている影響がありますが、ここではこの2点をぜひ最重要事項だと認識してみましょう。
 
 

視点5.世界的に深刻度を増す子供部屋の悪影響

20世紀後半、日本は世界の中でどんどんトップの座を獲得して行きました。それに対して特に東&東南アジア圏では、その日本に憧れて、日本の子供部屋の使い方を取り入れはじめました。
そんな中、一番深刻な問題を作り出したのは「中国」です。
 
なぜなら、近年まで国の政策だった「一人っ子政策」の影響で、多くの中国人の子供が静かな環境で一人で黙々と勉強に励むというライフスタイルを送り続けた結果、その反動が強くなってしまったからです。
 
世界トップクラスの中国の大学を卒業した多くの人が、社会に馴染めずニート化しているという話を聞いたことがありますか?
 
社会生活というのは、人間関係をベースに育まれます。子供時代に人間関係を育む場所が学校であったり、勉強に対する姿勢です。
 
「勉強は一人で静かな場所でコツコツするもの」という観念がベースになると、社会人になって、共同作業をしたり、ワイワイガヤガヤしたところではストレスしか溜まらない、パニックになってしまう可能性も高くなります。
 
この事実を知り、一人でも多くの人が子供の住環境を改善して、社会に出るときにそういう弊害がない状況を作り出していきましょう。
 
 
 
今回は5つの視点で項目としてまとめ上げました。
もっと体系立てて話を習得されたい方は、手前味噌ですが拙著ごご覧ください。
 
また、この情報は、あなたや周りのどなたにも当てはまる情報だと思いますので、上記の話がピンと来た場合は、周りの人にシェアしてください。
 
一人でも多くの若者が、この事実を知り、無駄なストレスがない状態で社会生活を送ってもらえればと祈っています。
 
 
 

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