YANO'S BLOG
プロパガンダって言葉をご存知ですか?住宅業界のおける情報操作4つの事例
2019.11.11 家づくり成功のツボ 一流人の思考
※2019年9月に書いた記事のリライトです
突然ですが、「プロパガンダ」って言葉をご存知ですか?
 
プロパガンダとは、「特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称」と言われています。
 
プロパガンダは、どの業界でも使われていて、たくさんのプロパガンダがあります。
 

例えば、韓国が日本に対するイメージを作り出しているのもプロパガンダです。
 
中国と日本の間にもプロパガンダがあります。
そういえば、2019年9月に北京に行きました。
 
私は、絶対にマスクが必須だと思っていったのですが、この1年で大気汚染関係がかなり改善されていました。
 

【金曜日の北京市内の様子】

 
このように、プロパガンダは至る所に存在します。
では、住宅業界ではどうなっているのでしょうか?
 
今回は、住宅業界に広がっているプロパガンダをいくつか紹介しましょう。
 

断熱材のグラスウールは欠陥住宅になりやすい

 
外壁の壁の中には、外からの熱を入れず、内側からの熱を逃さないようにするために「断熱材」と呼ばれるものが入っています。そして、断熱材の中でもグラスウールが一番普及している材料です。
 
しかし、このグラスウール、1980年台あたりの欠陥住宅の多くに使われていて、「グラスウールは結露して、構造材をくさらし、真っ黒にカビる欠陥材料」と、現在でも一部のアンチグラスウールの営業マンが営業トークで使っています。
 
そのため、2019年現在においても「グラスウールは欠陥住宅になるので使わないでください」という要望をあげるクライアントもいるくらいです。
 
しかし、結論から言うと、「20世紀後半は、グラスウールで断熱する具体的な方法が確立できていなく実際にたくさんの欠陥住宅を作り出したが、現在においては、グラスウール施工はほとんどの場合、確立されていて、グラスウール施工は欠陥住宅を生み出すといまだに言っている営業マンはプロパガンダ」なのです。
 

【現在のグラスウール施工は、しっかりと施工方法が確立されている。また世界でも一番普及している断熱材の一つ】

 
 

設計事務所は、坪単価が高い

 
設計事務所は工務店やハウスメーカーに比べて坪単価が高いと言われていますが、これもプロパガンダです。
 
なぜなら、坪単価の坪数の数え方が根本的に違っていて、例えば同じ家で、設計事務所が建築基準法上の坪数で40坪と言っている家でも工務店やハウスメーカーでは施工坪数で45坪の家となる場合もあり、同じ2800万円の家でも設計事務所では、坪70万円になり、ハウスメーカーでは、62.2万円となり、総額が一緒でも坪単価が高く見える現象をおこしてしまうからです。
 
また設計事務所の場合は、上記とは別途設計料が掛かる訳なので、さらに高く見えますが、ハウスメーカーの場合は、設計事務所の設計料と同等以上の経費を先ほどの家であれば、2800万円の中に組み込んでいるだけです。なので一概に設計事務所は坪単価が高いとは言えないわけです。
 
 

瓦の乗っている家は地震に弱い

 
地震の際に瓦が乗っている家の瓦がたくさん地面に落ちていたり、倒壊している映像を見ることが多いので、「瓦の家は地震に弱い」と思い込んでいる人がいますが、これも違います。
 
実際の構造計算する場合は、瓦の乗る家の場合、その重量を見込んで壁量の設定を行います。重量が重たい分、壁の量が増え、開口部が減ってしまうことは事実ですが、瓦の家だと地震に弱いわけではありません。
 
 

風水や家相は、怪しい「占い」

 
以前の風水の記事でも書きましたが、「風水や家相は怪しい占い」と思っている人が多いですが、これもプロパガンダの一種です。
 
実際には、経営者や実業家の自宅や社屋などでは「こっそり」と使っているケースも多く見受けられます。なぜ、「こっそり」かというと、世間的に怪しいと思われているので、あえて言わないだけです。
 

【弊社で設計した家相住宅の事例】

 
なぜ風水や仮想でプロパガンダが起こっているのか?にも色々と諸説がありますが、昔は「帝王学」の一つで、帝王が一般大衆を統率するためのパワーとして使っていて、一般大衆がこの力を手に入れたら統率がつかなくなるので、一般大衆が使わないような情報操作をされていたようです。
 
実際にどうかはありますが、風水や家相の情報自体を毛嫌いしてアンチになっている人が多いのは確かです。
 
 
 

情報を見極める方法は・・・

 
いかがだったでしょうか?
情報を見極めるためには、誰が発信しているか?そして、発信している人にどういうメリットがあるか?を冷静に見ていくことです。
 
情報発信の背景には、必ず発信者の意図があります。この記事も例外ではありません。
 
常に、どういう意図があるかを感じながら情報を精査する習慣をつけることが、プロパガンダにはまらない方法です。
 
幸せな家づくり基本の「き」でも、この情報を公開しました。
合わせてご覧ください。
 

 
 

 

 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。