YANO'S BLOG
地球温暖化の逆転プロジェクト 〜ドローダウンとその考え方〜
2019.07.06 省エネについて
私が先日ブログで「最後に世界規模で考えたい省エネの事実」をお伝えしました。
 
その回では、大気中の二酸化炭素濃度が400ppmを越えると、気分が悪くなる人が増えたり、地球の自然環境に大きな影響を与えるようになり、そのためには建築を通じてどこまで省エネにできるか?という話をしました。
 
実際に2014年に400ppmを超え、現在は410ppmを超えています。
 
 
日本の本土に上陸した伊勢湾台風という風速50m級の台風が大きな被害をもたらしたことがありますが、2050年ごろには毎年そのクラスの台風が日本にやってくるとういう予測までたっています。
 
本当にどうすればいいのか?
 
結論から言うと、まずこれ以上二酸化炭素濃度をあげず、何がなんでもこの地球が自然界とバランスの取れる300ppmまで将来的に下げていく必要があるのです。
 
このシビアな状況でも、直接自分に影響しなさそうな時は、なかなか人は反応しません。でも、そんな悠長なことは言っていられない状況なんです。
 
そう言った中、友人から興味深い動画を案内してもらいました。
「地球温暖化の逆転プロジェクト」というものです。
 
ここで動画も紹介します。

 
 
 
そして、下の画像をご覧ください。
二酸化炭素の放出が多い時間帯の分布図
 
光合成により酸素の放出が多い時間帯 これがいわゆるドローダウン
 
 
地球のCO2排出には動きがあり、CO2がたくさん排出される時間帯もあれば、CO2に変わって酸素が多く排出される時間帯もあります。酸素が排出されるのは光合成ですよね。
 
この酸素が多く排出される時間帯のことをこの動画では「ドローダウン」と言っていますが、このドローダウンを増やすための100個のプロジェクトのことを言及しています。
 
この動画を見ていて、建築を通じて省エネに取り組むことは、100個のうちのほんの一つなんだなと思いましたが、「どのプロジェクトも欠かすことができない」とポール・ホーケン氏が語っています。
 
ちなみに動画で詳しくは見ていただきたいのですが、CO2削減で大きな効果をもたらす中に、
 
・冷却材の管理
・食料の廃棄問題
・陸上の風力発電
 
などが挙げられていましたが、とても興味が湧いた中に
6位の女子への教育機会の提供(ガール エフェクト)、7位の家族計画です。
 
女性にきっちりとした教育を受ける環境が出来ることで出産に関する知恵や収入面などで飛躍的に改善され、それがドローダウンに大きく繋がるという話です。
 
ガールエフェクトも動画で見ると分かりやすいです。

 
日本でも十分考えられる問題ですし、こういうこと全てが、CO2問題に繋がっているんだと考えると、根本的に解決していく必要があることに取り組んでいくことが地球環境にも繋がるんだと実感しました。
 
広い視野で持って、地球のエコ化に取り組もうと改めて決意しました。
 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。