YANO'S BLOG
風水や家相で間取りを鑑定するときに何をみているか?
2020.01.13 動画 幸せな家造り 基本の「き」 家相 風水
前回、風水や家相を具体的にどのように活用するか?の話をしました。
 
1.どういった立地がいいか?
2.敷地が決まったらその敷地のエネルギーをどうやって出せるか?
3.敷地が決まったら間取りはどのように決めればいいか?
 
今回は、3の間取りはどのように決めていけばいいか?について少し深掘りします。
 
大きく3つあります。
 
 A.欠けのない張りのある間取りにする
 B.家の中心から見て8つの方位に分割してそれぞれの方位に不適なものを配置しない
 C.鬼門線、または鬼門ゾーンに不潔なものを置かない(家相と一部の風水のみ)
 
です。
 
動画でもそのことをまとめてお伝えしています。
まずは動画をご覧いただいてから下記をご覧いただいたほうが分かりやすいでしょう。
 

 
では、一つづつ紹介しましょう。
 

 A.欠けのない張りのある間取りにする

  間取りを上空から見下ろした時の外壁の形を見たときに、下図のような張りと欠けができる家があります。この欠けは凶になり、張りは吉になります。また、張りの吉にどのような意味があるか?は次の八方位の事象で見ていきます。
 

間取りを受けから見たとき、出っ張りが1/3以下なら張りとなる(吉)

出っ張りが1/3以上になると、欠けという状態になる(凶)

 

 B.家の中心から見て8つの方位に分割してそれぞれの方位に不適なものを配置しない

  家の中心から見て、東西南北と北東、南東、北西、南西の8つの方位に分けます。流派によって東西南北が30度、北東、南東、北西、南西は60度とする流派と、全ての方位が45度とする流派がありますが、私はこの両方でできるだけ見るようにしています。なぜなら、私は設計士で出来る限り「いい気の流れ」にすることが本分だと思っているからです。
 
 そして各方位を分けた後、風水と家相で違うのですが、各方位に入れてはダメな要素、例えば玄関、トイレ、お風呂、階段などが出てきます。これは流派によって違うので、詳細はそれぞれに鑑定してもらっているところで聞かれるといいでしょう。
 
 また、先に述べたようにAの張り、欠けは各方位の事象を吉と凶を生み出します。合わせて知るといいでしょう。
 

 C.鬼門線、または鬼門ゾーンに不潔なものを置かない(家相と一部の風水のみ)

  風水には「鬼門は存在しない」という流派もあります。
 
それが正しいかどうかは別にして、日本古来の家相には「鬼門」「裏鬼門」があり、その方位の扱い方を気を配ってきました。ただ、家相の中での流派の違いもあり、北東45度を鬼門ゾーン、南西45度を裏鬼門ゾーンというふうにいう流派と、北東から南西にかけての45度上の1本の線を鬼門線といういうふうにいう流派があり、鬼門の範囲についてもこのように大きく二つの考え方があります。
 
このゾーンや線上は出来るだけ不潔なものを置かないというのが昔からの習わしです。
 
科学的根拠を求められると難しいですが、間取りの鑑定をするときに、トラブルが起こりやすい家やオフィスなどの多くで、この鬼門や裏鬼門上に不浄なものがレイアウトされているという傾向があるのは無視できないことだと私は考えています。
 
 この辺りで興味深いのが、経営者など「常にどんなリスクがあるか?それをどう回避できるか?」といった思考を持っている人には、ピンと来やすいところです。なせなら「家が建った後に風水的に間取りが悪いと言われても後の祭り」だからです。
 
 
いかがだったでしょうか?
流派や風水と家相によって詳細は違いますが、大枠は共通しています。
 
風水師は、「鬼門なんて見なくて良いよ」と言います。
私は「風水でやるのなら徹底的に風水でやれば良い」と思います。
 
ただ、私が設計で関わるのなら、「風水的にもよくてできるだけ家相的にも良いものにする」ということを意識しています。なぜなら、建てる人が不安になることも「凶」なので、出来るだけそれを排除したいと私は考えているからです。
  
 
 
 

 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。