YANO'S BLOG
実際の設計で風水や家相は具体的にどのように組み込まれているのか?
埋炭
2020.01.28 動画 幸せな家造り 基本の「き」 家相 風水
今回は、風水や家相を実際の設計に反映させていくときの具体的な流れについてお伝えします。
かなり実践的な話になってきます。
 
大きく3つの要素を見ていきます。
 
1.周辺環境からこの敷地の特徴を読み解く
2.要望のライフスタイルと周辺敷地から読み解き、総合的に吉相の間取りをつくる
3.家族の生年月日から引っ越しする時期などを割り出し、逆算的にスケジュールを立てる
 
上記は、私が普段設計で活用している流れで、どちらかというと「家相」をベースにしています。
風水であれば、引っ越しする時期や方位の見立て方や吉相の間取りの作り方が違ってきますので、今回の話は、家相の話だと思ってください。
 
動画で見たい方はこちらからどうぞ。

 
ちなみに、私がなぜ家相をベースにしているか?
 
多くの人が昔からなじんでいたのが、家相であったことと、私がついて学んだ先生の多くが「家相」の人だったのが大きな理由です。
 
もちろん風水師とのコラボレーションをやったこともありますので、風水も理解はしていますが、ここでじっくり語れるほどの実践ではないので、この記事では家相をベースに話をします。
 
では、順に説明していきましょう。
 

1.周辺環境からこの敷地の特徴を読み解く

 
 これは家を中心に、数十m~1kmぐらいの範囲で、東西南北にどんなものがあるか?敷地から見て各方位の高低差がどうなっているか?を見ていきます。数十m~1kmというのも、なぜこんなに範囲がひろいのか?というと、より周辺環境がどのようなエネルギーを敷地に及ぼしているか?を見るために必須だからです。場合によっては10km先やその都市の全景をみることもあります。
 
具体的には、その敷地の周辺を歩いて調べるのを基本にしながら、最近ではグーグルマップを使って、周辺にどういったものがあるかを見ていきます。最近は便利になりましたが、周辺の高低差もグーグルマップなど見ると大体分ったりします。便利な世の中になりましたね。
 
鑑定は、四神相応というものを活用して調べていきます。
その結果、北〇、東×、南〇、西〇 というような判定が出たりします。
※便宜上〇、×と書きましたが、具体的に何が×なのかなどを実際はみます。
 
そこまで整理すると次のステップに進みます
 
 

2.要望のライフスタイルと周辺敷地から読み解き、総合的に吉相の間取りをつくる

 
先に分かりやすいのは、1のステップで出た鑑定結果に合わせて、「周辺環境からくるマイナスを打ち消す間取りにする」ことを意識します。例えば先ほどの例だと東が×なので、家の中心から見て間取りの東方位でそれを補完するように「張」などが作れるような間取りを意識します。
 
また、間取りを考えるときは興味深いもので、「その敷地で風水や家相を活かすにはこの方法しかない」といった間取り形状が出来上がることが多いです。逆に言うと、「この土地を購入しようとしているこの家族は、こういう特徴を生かす人生、ライフスタイルをデザインしたいんだな」と分かってきたりします。
 
さて、ここからがポイントです。
単に風水や家相だけでいい間取りを作るということは出来るのですが、それだともったいないと思っています。
 
なぜなら、あくまでも風水や家相はツールであり、「そこに住む家族がどのような幸せを具体的に形にしたいか?」を後押すするためのものだからです。
 
別の記事でも書きましたが、「風水や家相は、具体的に前向きな夢がある場合に共鳴してくれて、そこに具体性がない場合は共鳴しようがない」のです。
 
例えば、「吉相の家を手に入れて経済的な豊かさを家族で分かち合いたい」と考えていたとしましょう。
そして「経済的に豊かになることを後押しする間取り」の家が手に入ったとします。
 
しかし、この家に引っ越してくるまでと同じ生活をしていたら、共鳴のしようがあまりないのは分るでしょうか?
 
この家を手に入れたことで具体的に形にしたい夢を思い描いて、実際にそのことをやってみることで、ようやく家は共鳴しはじめるのです。
 
繰り返しますが、ポイントは「この家を手に入れることでどんなライフスタイルや夢を形にしますか?」ということを掘り下げることです。
ここが具体的にイメージできれば出来るほど、間取りが共鳴するようになります。
 
さらに、その夢を伸ばすための吉相の間取りにすることも可能です。
手前味噌で恐縮ですが、私が以前上梓させていただいた「住んでいる部屋で運命は決まる!」にそのあたりを具体的に書いていますので、より詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
 
 
 

3.家族の生年月日から引っ越しする時期などを割り出し、逆算的にスケジュールを立てる

 
上記の1,2は、具体的な設計における話ですが、実はその大前提でこの3を先に調べます。
 
実は、生年月日から、今の家からいつの時期に新しい家に引っ越しすればいいか?などを判断します。
方位に関しては、九星気学でみるひともいれば奇門遁甲でみるひともいます。
 
それ以外にも生年月日から、間取りのどこの部分を張にするなど強めればいいか?玄関の場所は?子供部屋の方位は?なども合わせてみていきます。ここまでくるとかなり実践的ですが、生年月日からそういったところまで見ていきます。
 
少し話を戻します。
 
引っ越しをする時期を、上記で判断した後は、そこから逆算で設計や工事のスケジュールをくみ上げていきます。場合によってはすぐに計画を始めないと間に合わない!という時や引っ越しは2年後ですねというゆっくりとしたペースの場合もあります。
 
それ以外には「どうしてもこの時期に引っ越しをしたい」という場合に、活用する仮吉方という応用編などもあります。
 
この辺りはかなりの応用編なので、ブログでは割愛しますが、そういったことを考えながら設計をやっています。
 
 
 
さて、いかがだったでしょうか?
今回は家相を中心に話をしましたが、大枠の流れは風水も変わりません。
 
上記の流れを実現するには、
 ・人柄的にもしっかりした信頼できる鑑定士
 ・風水や家相の基礎知識を持っている設計士
のチームが重要でしょう。
 
普段から意識をして探せば必ず見つかると思います。
どうしても見つからない場合は、私のオフィスに問い合わせてください(笑)
 
 

 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。