YANO'S BLOG
コロナ離婚にまつわる、夫婦でギクシャクしやすいときに知っておきたい2つの視点
2020.04.10 ライフスタイル
コロナ離婚という言葉をご存じですか?
 
夫婦ともホームワークや在宅する時間が増えて、お互いに顔を合わせる時間が増えたために起こってしまった行き違いにより、離婚するというものです。
 
もう少し具体的に言うと、夫は帰ってから手を洗わず子供を抱き上げたり、先のお風呂に入ってといっても、お風呂に入らないことに妻が腹を立て、夫は、十分備蓄があるのにトイレットペーパーを買い足したりしている妻を見て冷ややかな目でみたりなどそういったところから生じています。
 
夫は仕事で忙しく、妻は子育てと家事で忙しく、それまで夫婦でじっくりと話し合うことが無かったのに、じっくり話さざるを得ない状況になってしまったのです。
 
ですが、それは仕方のないことです。
なぜなら、「男と女のコミュニケーション術」を正式に学ぶことが普通の世の中ではないからです。
 
しかし、これからのアフターコロナにシフトしていく時代。以前よりも格段に家族で過ごす時間がふえる家庭は増えるでしょう。そうなると、「男と女のコミュニケーション術」を身に着けることは必須になるでしょう。
 
私の行っている設計活動の、一番根底でやっているのが「夫婦の人生相談」。
 
これまで、3000人以上の相談に乗り、家づくりでも100件以上の深い人生相談に乗ってきました。
 
そこから、分かってきたことや私の妻が心理カウンセラーでもあるので、彼女から教わった部分をミックスして、夫婦でギクシャクしやすい時に知っておきたい2つの視点についてお伝えします。
 
 

なぜギクシャクするのか?

 
心理学的にみると、男と女は、全く別の生き物です。
 
もう少しいうと、男性脳と女性脳と言い換えることが出来ます。
男性脳は男性:女性=8:2.女性脳は男性:女性=2:8 と言われています。
 
さらに興味深いのは、結婚しているほとんどの組み合わせが、男性脳+女性脳の組み合わせなのです。
付き合い始めたロマンス期には、自分にないものに人は惹かれます。
 
男性脳の人は、相手のことを「この人、喜怒哀楽があって、笑顔が素敵だ」と感じますし、女性脳の人は「とても冷静で理路整然としていて頼もし~」と相手のことを感じます。あばたもえくぼといわれる所以です。
 
それが、ロマンス期を過ぎて、倦怠期になると、男性脳の人は、相手のことを「いつも感情が先立って、もう少し冷静になってほしい。」と感じますし、女性脳の人は相手のことを「感情のない冷徹ロボット!」というふうに感じるように変わってくるのです。
 
このように、ロマンス期を過ぎると、どうしてもギクシャクするのはこのせいです。
 
 

男性脳と女性脳 いったい何がちがうのか?

 
男性脳の特徴は、思考を主体にしている部分にあります。
女性脳の特徴は、感情を主体にしている部分にあります。
 
さらに興味深いのは、子供のころは、男性脳も女性脳も基本的に女性脳に近い状態にあります。
そして、女性対子供の場合は、相対すると、女性脳の女性でも子供を相手にすると、男性脳的になってしまいます。
 
ここが面白いところです。大人対子供の人間関係の力学で、使う脳が変わるからです。
 
では、男性脳と女性脳の二人がかかわりあうとどういうすれ違いが起こるのでしょうか?
 
 

男性脳は、女性脳の気持ちを心から感じるのは難しい

 
ここで、実際にあった話をしましょう。
家づくりの際に、隣の家に地鎮祭前に建て主があいさつに行きました。
しかし、留守だったので、あいさつ文だけポストインして帰りました。
 
そして、翌日の夕方、奥様がその家の前を横切った時に、奥の勝手口から隣の奥様が出てきたので、軽く会釈をしました。
しかし、お隣の奥様は、こちらをちらっと見たあと、プイっと顔を背けて、家に入っていったのでした。
 
奥様は大パニック。家に帰ってきた夫を捕まえて、隣の家の奥様に嫌われているのではないか?など、思いのたけをぶつけました。
 
それを静かに聞いていた、夫が「ふむふむ」と言いながら、「大丈夫だよ。夕方だったのでよく見えなかっただけじゃないの?それと、改めてあいさつに行けば、それで解決するよ!」と得意満面の笑みで妻にアドバイスしたのでした。
 
 

夫のアドバイスは、最高だったか?

 
あなたは、夫のアドバイスを見てどのように思いましたか?
 
「冷静でいいアドバイスだと思う」
「え~!全然奥様の気持ちを理解していない!冷たい人!」
 
多分、この反応のどちらかに分かれるでしょう。
ちなみに、前者のように感じる人は、男性脳。後者なら女性脳です。
 
夫のアドバイスをみて、感じるこの2つの感想は両極端だと思いませんか?
しかし、これが夫婦がギクシャクする最たる原因になっているのです。
 
 
なぜ、男性脳はアドバイスをするのか?
 
話を聞いてもらいたいだけなのに、アドバイスされた。聞いてもいないのに!と感じる経験をした女性脳のひとは多いでしょう。
 
では、女性脳のみなさん、なぜ男性脳の人はアドバイスをするのでしょうか?
 
実は、男性脳の人は、解決策やアドバイスをするのが「最高の愛情表現」だと心底思っているからです。
愛するパートナーを苦しめている、その問題を解決してあげるのが、自分が出来る最大の協力だと信じているのです。
 
女性脳のみなさん、このことを知っていましたか?
男性脳の人ってそうなんだ!と受け取るだけでも、相手の見え方が変わります。
 
そして、男性脳のみなさん。実は、相手は解決策を望んではいるけど、その前に必要なことが何か知っていますか?
 
それは、悩んでいる女性脳の人の気持ちに寄り添って、同調してあげることなのです。
「それは、怖かったね。大変だったね~」とその場面を想像しながら、できるだけ気持ちを込めて言ってみるのです。
 
女性脳の人が求めているのは、まず、気持ちへの同調。そしてその次に解決策。
解決策が不要な場合も多いくらいです。
 
 

では、お互いのことをどのようにとらえればいいのか?~まとめ~

 
答えはシンプルです。
女性脳の人は、男性脳の人からアドバイスをされたときに「最大限の愛情表現をしている」と理解し、男性脳の人は、女性脳の人から相談された場合は「何よりも先に、気持ちへ寄り添ってあげる」事がポイントです。
 
合わせてこの動画もご覧ください。

 
そうすることで、お互いの言語を、翻訳して受け取れるようになるでしょう。
ぜひ実践で活用してみましょう。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。