YANO'S BLOG
アフターコロナ時代、おうち時間を快適にする家づくり 5つの視点
2020.05.08 ライフスタイル
2020年5月現在、非常事態宣言が延長され、家で過ごす「おうち時間」をどのように過ごすか?がとても重要になってきました。
 
これからの家造りにおいても、そのウェイトはどんどん増していくるでしょう。
 
ここでは、これからの家づくりにおいてアフターコロナバージョンで重要な5つの視点をお伝えします。
 
視点1 住む場所自体を再考する
 
 ウィズコロナの時代、既存経済は大きく傾きこれまでの働き方も大きく変わる可能性が出てきています。特にテレワークや在宅勤務という形態をとっている人は、「今までのように週5日会社に行かなくてもいいのでは?」と思う人も出てきていることでしょう。
 
それは、経営者も一緒です。
 
「家賃の高い都心に場所を借りる費用があるのだったら、都心から車で2時間ぐらい離れているエリア出れば、その半分以下の費用でオフィス付きの家を新築することが出来る」
 
そのように考え始めている経営者も増えています。「なぜ都心にオフィスがなければいけないのか?」それはある意味妄信的に信じてきていた先入観です。
 
1918年から2年間、世界に広まったスペイン風のことを考えると、今回の新型コロナウィルスも2021年いっぱいまで収束する時間を要する可能性が高いです。
 
そのように考えると、第2波が来ると言われている2020年秋口までの間に、住む場所と働き方を従業員の方を始め、経営者や自営業者、フリーランスの人も考えることがとても重要になってきます。
  
 
視点2 ホームワークハウスをつくる
 
在宅勤務で、急ごしらえの仕事エリアを自宅のダイニングの上や部屋の一角に作っている家庭も多いです。
 
しかしその環境に家族みんなが馴染めず、思わず子供を叱ったり、お互いイライラしたりと家族環境の不和が起こっています。
 
これからの時代を考えると、「ホームワーク」が出来る家造りがそのストレスを発散するとともに、アフターコロナ時代のライフスタイルを支える形になりえるでしょう。
 
書斎として作りのも1つですし、家族みんなで勉強や仕事をするワークスペース、ワークルームを作りのも1つです。
 
「2019年以前のような経済に戻るだろう」
と思っている方もいると思いますが、多くの経営者が「もう、元の時代のようには戻らない」と口を揃えていいます。
  
会社によっては、オフィスに来る代わりに給料を半分にするか?在宅にする代わりに給料を満額渡すか?というスタイルを考えているところもあります。 
 
リモートワークは、その人の真の実力が明らかになると言われていて、全く機能していない人材を排出する側面もあります。そういった意味でも、あなた自身が快適に能力を発揮できる環境を自前で持つことが重要視される時代になってきたのです。
 
 
視点3 合わせて外せない家事室の存在
 
学校の休校もあいまって、家の中では家族不和や夫婦不和、DVなどが顕著化しています。もっとも、根本的なところは、家事育児を中心にしている女性のストレスが増大させてしまっているところにあります。
 
ホームワークスペースを作ったところで、同じぐらい女性のストレスを軽減するスペースも重要です。
 
そこで活躍するのが「家事室」です。家事室で女性が一人きりで時間を過ごす習慣を作れば、精神的なバランスも取りやすくなり、深くは語りませんが、結果、家の中も穏やかになります。これからの時代の必須の部屋の1つとなるでしょう。
 

【キッチン横に設置した家事室の例、大好きな裁縫が出来ること前提に作成した収納計画が際立つ】

 
 
視点4 セーフハウスの概念を組み込む
 
核戦争対策として、シェルターハウスというものがありますが、ウィルスや細菌感染を予防するような「セーフハウス」がこれから重要になります。
 
ウィルスは、栄養分がないと数日で死滅することが分かっていますが、家にウィルスを持ち込まないようにエントランス周りで殺菌するするノウハウを組み込んだ家はこれからの家造りに置いて重要になります。
 
また、セーフハウスは、都心から2,3時間離れた自然豊かな中につくることも視野に入ってきます。都心を中心として大型地震も懸念される中、都心を離れたライフスタイルに富裕層などはいち早く気づいて、そういう住まいづくりを進めています。
   
 
視点5 風水を組み込み快適さをアップさせる
 
風水というと占いと思っている人も多いですが、一言でいうと「快適」「居心地がいい」「安らぐ」と感覚的になれる空間を作るためのツールだと捉えるといいでしょう。
 
おうち時間が長くなった昨今、「自宅をパワースポット」にしたいという人が増えています。そのパワースポット化の手段の1つが風水や家相。
  

 
一日の平均滞在時間が2019年までは13時間と言われていたのに対して、2020年では、18〜24時間近くになっている人も多く、そういった意味でも、家での快適性はもっと求められるでしょう
 
 
終わりに
 
いかがだったでしょうか?弊社でも、現在上記のような視点を組み込んだライフスタイルを作り上げそれを家造りに反映させるためのプロジェクトをいつくか進行させています。
  
セーフハウスなどの概念は、まだほとんど世の中で知られていませんが、私のクライアントを中心にいち早くそういった家造りやリフォームに取り組んでいる方が増えています。
 
この考えは、これからの家造りの大きな指針にもなってきますので、ぜひ5つの視点を家族や夫婦で話し合ってください。
 
 
 
 

 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。