YANO'S BLOG
Q)家づくりで予算オーバーさせないための秘訣はあるのですか?
2020.02.14 Q&A 家づくり110番 お金

Q)家づくりで予算オーバーさせないための秘訣はあるのですか?

   これから家づくりを考えているのですが、よく予算オーバーをすると聞きます。
   予算オーバーをしないためのコツはありますか?
 
 

A)もちろん、あります。

 
 まずは、財布から出せる総額をファイナンシャルプランナーなどに相談します。
 ファイナンシャルプランナーは、できればあなたのライフスタイル全般からどれくらいの予算を割いていいかをきっちりと算定してくれる人がいいですね。
 
最近では、「ファイナンシャルプランナー 独立系 あなたの地域」で検索すると、そういった専門家が検索されやすいです。
 
独立系というのは、ファイナンシャルプランニングを作成することを専門にしている人で、有料で算定してくれます。家族構成から、子供をどういった学校に行かせたいか?年間の家族イベントはどんなものがあるか?車はどれくらいの頻度で買い替えるか?など細かく見ていきながら、住宅に対して毎月どれくらいの支払いまでだと老後余裕を持って暮らせれるかを算定してくれます。
 
まずここで財布から出ていく総額が分かりますよね。
 
 そしてその次に調べるのが「家の予算」についてです。
 
「土地がきまっていないのに、どうやって家の予算を決めるの?」
と、思った人もいるでしょう。
 
実はここの段階で、家の予算感をあまり調べないまま土地を購入するとほとんどの場合予算オーバーしてしまいます。
 
その理由は、一般的に家の予算を安く見すぎているところにあります。
例えば、家の坪単価が25万円のローコスト住宅があったとします。
 
「我が家は40坪程度でいいから、約1000万円かな」と思い、家の予算を1千万円ぐらいで考えてしまいます。
しかし、そのローコストメーカーとの契約時平均坪単価は45万円ぐらいだと聞きます。そうすると、40坪の家は、1800万円になります。その差額は800万円。さらに庭工事などのオプションなどをつけていくと2~300万円はプラスにかかります。
 
そうなると、家にかかるお金は40坪で最低2000万円かかることが分かってくるでしょう。
この2000万円は、ローコスト住宅メーカーの単価です。また、気を付けないといけないのは、この家の仕様は私がよくお伝えする「30年程度で建て替える必要がある耐久消費財としての家仕様」です。
 
30年ぐらいの長期ローンで購入すると、ローンを支払い終わるころに、その家を建て替えるか1000万円以上の大改修をする必要が出てきます。
 
では、耐久消費財の家ではなく、不動産としての家の単価はどれくらいでしょうか?
ローコストメーカーの45万円に対して、70万円以上するところがほとんどです。
 
このQ&Aでは、ざっくりとお伝えしていますが、あなたの望む家を専門家に無料相談などで尋ねることをお勧めします。
 
そしてその時に言う魔法の言葉があります。
「土地以外の家関係で私たちの財布から出ていく総額を教えてもらえませんか?別途費用がない形で教えてください」
 
このように言うと、家関係にかかる費用がざっくりと分かるでしょう。
 
ちなみに、土地がないのに家の概算の相談にのってくれない専門家は、逆に相手にしないほうがいいでしょう。なぜなら、建てる人の立場に本気に立っている専門家であれば、親身に教えてくれるからです。
 
そして最後。
 
ファイナンシャルプランナーに相談した総額ー家関係の総額=土地にかけられる金額
というふうに見立てていきます。
 
この時に、土地代にかけられる費用が少なすぎる場合は、ファイナンシャルプランナーに相談して総額を見直せれるか、家づくりの専門家に相談して家の総額を見直せるか、または、不動産業者に相談して、金額の合う土地を探すためにエリアを広げるかを行います。
 
設計事務所の家づくりに興味があるかたは、私の事務所でも家の総額については相談にのっていますので、お気軽にお問い合わせください。
 
 
 
 

 
 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。