YANO'S BLOG
Q&A)八納さんは風水や家相を信じているのですか?
2018.09.27 Q&A 家づくり110番 メルマガバックナンバー 家相 風水
前回は風水の話をしました。
風水に関しては、信じる人と信じない人が
いますが、それは自然なことだと思います。
 
ただ、興味深いのは、一流の人の方が
風水の情報を使いこなしているという事実です。
 
じゃ、設計士としての私が風水を
どう捉えているか?
 
いただいた質問に対してお答えしましょう。
 
 
◇今回のQA 
八納さんは風水や家相を信じているのですか?
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(質問)
はじめまして、
八納さんのコラムを拝見しました。
 
風水や家相の話を大変興味深く読んだのですが、
八納さんは風水や家相を信じているのですか?
 
 
(八納の答え)
とても個人的な質問をありがとうございます。
 
私自身が風水や家相を信じているかどうかに
興味がある方がどれだけいるかは
分かりませんが(笑)、せっかくいただいた
機会なのでお答えします。
 
一言でお答えすると
「信じているかどうかというよりも
知恵として活用している」
という感じです。
 
2018年9月時点のこの10年間で
約96棟近くの家づくりを手掛けてきました。
 
このうち9割近くが
「風水や家相にも興味があるので、
出来れば悪くないようにしてほしい」
というご要望で、私の場合は家相をベースに
組み込んだ間取りを作っています。
 
「風水や家相を入れると
 間取りの自由が利かなくなる」
 
「風水や家相は、迷信でそれを
 強要するのは違う」
 
「こんな非科学的なものを唱えている人には
 近寄らないほうがいい」
 
という声も多々あります。
 
ただ、個人的には仏教伝来で
一緒に入ってきた家相の原型が、
弘法大師空海によって町づくりに
使われ、その後も江戸時代にかけて
城下町のほとんどが家相で作られ、
 
日本独自の文化の発展をしてきたことから
考えると、風水や家相は、日本人のDNAと
日本風土には基本あっている
「自然との対話の法則」
だと考えています。
 
例えば、建築家は周辺環境を見ながら、
全体の空間構成を考えていきます。
 
自然環境の中なら、自然との対話はしやすく、
その場のエネルギーを共鳴させる空間づくりは
作り上げやすいものです。
 
しかし、街中や住宅団地など人工的に
作り上げた場所では、
「自然との対話の法則」を
見抜くことは難しくなります。
 
例えば、両隣に家が建っている場合、
自然との対話の法則からは
「この敷地と方位なら右側に玄関を
作ったほうがいい」
ということが分かったとしても、
 
風水や家相の知識を知らない場合は、
両隣の建物の雰囲気やバランスをみて
「左側に玄関を作ったほうが調和が
とれている」
と建築家が判断することもあります。
 
それが良い悪いではありませんが、
「自然との対話の法則」を知っていると
より俯瞰的に物事が見れるようになると
私は考えています。
 
街中でも「自然との対話の法則」の
名残として地名が挙げられるでしょう。
 
「よく川が氾濫した地域」
「昔は海だった」
 
など、地名に隠されているヒントも
たくさんあります。
 
繰り返しますが私は、風水や家相を
「より俯瞰的に見る自然との対話の法則」
だと思って、活用している感じです。
 
はじめの5件くらい設計の時には、
これらを組み込むのには苦労しました。
 
多くの設計士が風水や家相を嫌うのも
もっともです。
 
「こんなことをやっていたらいい
間取りや空間は作れない」
と心底感じました。
 
しかし、私の場合は、
それ以降ビックリするくらいピースが
立体的に組み合わさる感じで風水や家相を
組み込んだ空間デザインが出来るように
なったのを実感しています。。
 
最後のほうはとりとめもなく思わず
長文になってしまいました(笑)。
 
あくまで私の私見です。
 
情報の一つとしてとどめて
おいてください。
 
 
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。