
家相を取り入れた家を建てたい。でも、誰に相談すればいいのか分からない。
ネットで調べると、情報は真っ二つに割れています。
住宅会社のコラムには「家相は気にしすぎなくていい」と説く記事が並び、その一方で、方位の吉凶を細かく解説する記事も無数にある。
こうして多くの方が、相談先を決められないまま行き詰まります。
私は一級建築士として30年以上、住宅を中心に約130棟を、家相を組み込みながら設計してきました。
その経験から先に結論を言います。
風水や家相を組み込んだ家づくりをしたいなら、実際に間取りを描く設計士本人が、風水や家相の知識を持っていることが絶対条件です。
そして住宅業界で、風水・家相を正しく理解して設計に活かせる人は、私の体感では100人に2〜3人しかいません。
この記事では、その見分け方をお伝えします。
ハウスメーカーや工務店は、家相に対応してくれないのか
「大手は家相なんて相手にしてくれない」と思われがちですが、実際はそうではありません。
風水や家相を組み込んだ家づくりに取り組んでいるハウスメーカーや工務店は存在します。
会社によっては、風水のソフトを使って間取りの吉凶を判断しているところもあります。
問題は、その中身です。
実際にある会社の図面を見せてもらったところ、平面の重心——家相判断の起点になる「家の中心」——の取り方が間違っていました。
家の中心がずれれば、そこから割り出す方位もすべてずれます。つまり、吉凶の判定そのものが最初から狂っているのです。
設計士自身が風水や家相の知識を持たないまま、ソフトの判定結果だけを扱っている。こういうケースが現実にあります。
「家相対応」という看板ではなく、間取りを描く本人に知識があるかどうか。安心できる間取りになるかは、そこで決まります。
では、鑑定士に間取りを任せればいいのか
逆に、鑑定士に間取りづくりを完全に任せて、その図面をそのまま工務店で建てるケースもあります。
しかし、こうしてできた家は、使い勝手の面で問題を抱えることが少なくありません。
「なぜこんなところにトイレがあるの?」という間取りになってしまうのです。
これは鑑定士の人柄や腕の問題ではなく、鑑定士が動線・採光・構造といった建築の専門知識を持っていないために起こることです。
私の事務所にも、鑑定士がまとめた間取り図を持って相談に来られた方がいました。
方位は整っていたのかもしれません。しかし動線が成立しておらず、午後から太陽の光がまったく入らない間取りでした。
方位の判断と空間の判断。この両方が揃って、はじめて「家相の良い、住みやすい家」になります。
風水や家相ができる建築士を見分ける4つのポイント
では、どうやって見分ければいいのか。ポイントは4つです。
1. アプリやソフトの判定だけで間取りを作っていないこと
ソフトは道具にすぎません。重心の取り方のような前提を理解せずに使えば、判定ごと間違えます。
「吉凶はどうやって判断していますか」と聞いてみてください。自分の言葉で判断の根拠を説明できるかがサインです。
2. 本人が風水や家相を、講座などでしっかり学んだ経験があること
独学の聞きかじりと、体系立てて学んだ知識には大きな差があります。
どこで、どのように学んだのかを聞いてみてください。
3. 風水や家相を組み込んだ間取り設計を、最低でも10件以上作った経験があること
知識と設計実務は別物です。実際の敷地・予算・家族構成の制約の中で家相を成立させた経験の数が、そのまま力量になります。
4. 鑑定士の意を汲み取って、設計士としてアレンジできること
すでに信頼する鑑定士がいる方も多いはずです。その場合、鑑定結果を頭ごなしに否定する設計士でも、そのまま図面化するだけの設計士でも困ります。
鑑定の意図を汲み取り、動線や採光と両立する形に設計士が翻訳し直せるか。私自身、鑑定士の指示をそのまま図面にするのではなく、設計の言葉に解釈し直してから間取りに落とし込んでいます。だから鑑定士と現場が対立する構図になりません。
明日できること
候補の設計士に、次の2つを聞いてみてください。
「風水や家相を取り入れた間取りは、これまで何件くらい設計されましたか」
「吉凶の判断は、どうやってされていますか」
この2つで、4つのポイントのほとんどが確認できます。
家相は占いではなく、住む人の暮らしを整えるための設計技術です。
私の事務所では、土地探しの段階から設計プロセスそのものに家相を組み込んでいます。
頼む相手に迷っているなら、設計相談の場でお話を伺います。
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一級建築士 株式会社G proportion アーキテクツ 代表。






